2008年06月16日

ゴーヤーの頃(2題)

1 一昨年急逝した豪快な男
  尊敬する先輩の一人であったある男。居酒屋で女性ホール担当を
  捕まえ、詰問した。「このメニューにある ゴーヤーチャンプルーを
  読み上げてごらん」。
  「ーヤー・・・・」。  
  「お前は発音が違う。「ゴーヤー」と正しく発音しなさい」。
  「ーヤー」、「ーヤー」
  
  夜の帳が明けるころ、うら若き女性と当時の前期高齢者の無骨な男との
  かけあいコールが、ホール内に大きく響いた。



2 手塩に掛けた一本のゴーヤー
  会社経営のTさん。子供に会社の実権を譲り、悠々自適の毎日。
  ゴルフと囲碁とそして親に譲ってもらった猫の額ほどの黙認耕作地。
  夕方になると、会議・打ち合わせがあってもいそいそと、畑の水やりで
  忙しい。 
  夏の(最近は季節感を感じないが)ゴーヤー、ナーベーラーに加え、
  四季折々のなすび、ホウレンソウ、オクラ、島らっきょう、人参、大根
  等など。
  敷地内の掘込井戸から用水水ポンプでの水やり、雑草処理、畦造り。
  畑造りの苦しさと楽しさと、またささやかながも頑張りに応じた野菜
  収穫の嬉しさと満足感を満喫している。

  過日、談笑していた後輩3名に、1本づつおすそわけをいただいた。
  「できが良く、形がきれいなものは出荷用、これは見栄えは悪いが
  新鮮で美味。君たちと一緒だ」。 
  
  当を得た先輩の指摘には、反論のしようがなく、なくなく甘んずる
  しかない。

  世情のうさなど無きの如く達観した毎日を過ごしているそんな先輩
  達には抗う勇気もなく、ただただ、ひたむきな生き方に嫉妬心を
  感じる。  


この記事へのトラックバックURL

http://tsuguko.ti-da.net/t2169673
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません